【うまさびんびん】沖縄伝統菓子「ちんびん」って知ってる? 太くて甘いのをパクッ!
2015/02/27 06:00
沖縄のお菓子といえば、「ちんすこう」か「サーターアンダギー」。全国のみなさんは、まずこの2つを思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし、沖縄在住の筆者にしてみると、沖縄にはまだまだおいしいお菓子がたくさんあるのです!
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■ピンクの文字がかわいい「ちんびん」
「ちんびん」って、ご存知ですか? 沖縄では近所のスーパーで、だいたい「ちんびんミックス」を買うことができます。ピンクの文字が、かわいいでしょ?
ちんびんは、黒糖が入った甘い生地を丸く焼き、クルクルと巻いたものです。見た目や雰囲気、食感は、クレープによく似ています(ミックスのパッケージには、「沖縄風黒糖入りクレープ」と表示されています)。
■由来は中国の「煎餅」
ちんびんの由来は、中国の「煎餅」。「チェンビン」と読んだ名前が、琉球時代に伝わったときになまって、ちんびんと呼ばれるようになりました。
かつては、沖縄のこどもの日であるユッカヌヒー(旧暦の5月4日)に無病息災を祈ってつくられ、仏壇にお供えされていました。今では、家庭で簡単につくれるお菓子として親しまれています。
こんな沖縄の伝統を全国に知っていただきたい気持ちがびんびん湧いてきたので、早速つくってみました。
■つくり方は超カンタン!
*材料:ちんびんミックス (なければ薄力粉と黒砂糖・ベーキングパウダー)・水・サラダ油
ちんびんミックスは沖縄ならどこでも手に入りますが、薄力粉と黒砂糖、ベーキングパウダーを混ぜれば代用できます。ちんびんミックスに水を混ぜ、粉気がなくなるまで混ぜあわせます。
フライパンにサラダ油を少量ひいて熱し、生地を円を描くように流し入れます。表面にぶつぶつと穴があき、乾いてきたら、ひっくり返す。
ひっくり返して裏面も焼いたら、もうでき上がり。あっという間です。
しばらく置いて、あら熱をとったら、くるくると巻いて食べます。
ちんびんは、つくるフライパンのサイズにもよりますが、かなりぶっとくなるので、一口でパクッといくのはちょっと大変かも。また、クレープのように、リンゴやバナナなどのフルーツと一緒に食べてもおいしいので、ぜひお試しを。
(取材・文/しらべぇ沖縄支部・水澤陽介)