<熊本グルメ>春雨ラーメン? 野菜たっぷり太平燕(タイピーエン)って知ってる?
熊本「太平燕(タイピーエン)」の名店2軒をご紹介!
「太平燕(タイピーエン)」という食べ物をご存知だろうか? 熊本市を中心に長い歴史をもつご当地グルメで、地元では学校給食にも出るほど。
その正体は、野菜がたっぷりのった、やさしい塩味のスープ春雨。麺が沈んでいれば、パッと見、タンメンや塩ラーメンに見えなくもない。
ルーツは、中国福建省でお祝いの席に出されていた「アヒルの卵入りスープワンタン」。それが華僑によって熊本にもたらされたという。その際、ワンタン→春雨に、アヒルの卵は→ニワトリの卵を揚げたものに変化し、「野菜たっぷりスープ春雨(揚げ卵入り)」に落ち着いたようだ。
ラーメンより低カロリーな春雨を使い、野菜もバランスよく摂れるので、とくに女性には嬉しい一品。そこで、しらべぇ編集部が実際に食べてみた、熊本市内の名店2軒をご紹介しよう。
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創業80年! 太平燕「発祥の店」のひとつ:紅蘭亭
市内の中心部、下通りにあるこちらのお店は、じつに1934年の創業。風格あるたたずまいで、女性の店員さんたちは黒いチャイナドレスに身をつつんでいる。
太平燕発祥の店は諸説あり、ここ紅蘭亭のほか、中華園、会楽園などが元祖とされているとか。創業当時の味を80年守り続けた一杯がこちら。
老舗中華料理店らしい、丁寧に下ごしらえされた魚介と野菜が、まさに主役。スープは、あっさりながら具材のうまみが出た深みのある塩味。
つるつるの春雨の食感も心地よく、麺でというより「野菜でおなかいっぱいになる」感じ。飲み過ぎた次の日などにも、ありがたいかも。
【紅蘭亭 下通本店】
熊本市中央区安政町5-26
営業時間 11:30~21:30 (L.O21:00)
熊本城のとなりでボリュームたっぷりの一杯を:夢あかり
熊本城の駐車場近くに新しくできた、地元の名産品や飲食店が集まる「桜の小路」。その一角にあるのが、「肥後めしや 夢あかり」。こちらの太平燕も、老舗とはまたひと味ちがうと評判だ。
エビは、頭つき。さらに、イカや豚肉に加えて、アサリも入っており、あっさりしたスープながら出汁のうまみは何重奏にも感じられる。
さらに、辛味噌を入れて味の変化を楽しむことも。 歴史ある料理も進化しているのだ。
【肥後めしや 夢あかり】
熊本市中央区二の丸1-14
営業時間 11:00~16:30 17:30~22:00(L.O.21:00)
ラーメンも有名な熊本だが、昼は太平燕であっさりしておいて、夜は馬刺し&焼酎をガッツリ楽しむ手もある。他ではなかなか出会えないメニューだけに、旅行の際は、ぜひお試しを。
(取材・文/しらべぇ主筆・タカハシマコト)
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