意外と知られていないハラスメント…あなたの何気ない行為も「○○ハラ」?
2015/01/16 09:00
数年前から使われている「セクハラ」という言葉に加えて、近頃は、嫌がっているにも関わらずお酒を強要したり、酔っぱらって迷惑行為をしたりする「アルハラ」、地位や権限を利用して立場上逆らえない人に対していじめや嫌がらせをする「パワハラ」などの言葉も世間に浸透してきています。
しかし、一般的に広く知られているハラスメントはごく一部で、他にも様々な「○○ハラ」が存在しています。あなたも気づかぬうちに、加害者になっているのかもしれません…。では、日常で起こりやすいハラスメントをソーシャルメディアで集まった声と共にご紹介しましょう。
マタニティーハラスメント(通称マタハラ)
ここ最近、深刻な社会問題のひとつとして注目されている比較的新しいハラスメントであるマタハラ。主に職場などで発生する妊娠・出産に関する嫌がらせのことです。具体的には、妊娠したことを理由に自主退職を強要する、福利厚生を無視して育児休暇を認めないなどが挙げられます。なかには「マタハラを受けたあの地獄のような日々が戻ってくることを考えると、正直二度と妊娠なんてしたくない」という声もありました。男女平等といいつつも、重役は男性の方が断然多いという現実を考えると、両立を目指す女性が安心できる時代はもう少し先になるのかもしれません。
スモークハラスメント(通称スモハラ)
受動喫煙を強いられることによる嫌がらせのことを指します。特に上司など、立場が上の人には言いにくい、もしくは言ってもきかないという状況が挙げられます。「上司がヘビースモーカーで、必ず喫煙可能なお店に連れてかれるのが嫌。ご飯もたばこのニオイでおいしくない」との声もありました。近頃は、完全禁煙の飲食店も増えており、歩きたばこなども厳しく取り締まられているという傾向からみると、今後スモハラという概念が広く一般的に認知される可能性も少なくなさそうです。
カラオケハラスメント(通称カラハラ)
カラオケで歌いたくない人に無理やり歌わせようとする行為のことを指します。「じゃあ順番に1人1曲ずつ歌おうってなったときは最悪。もうカラオケは怖くて行けない」という意見の人もいました。大人数でのカラオケでは、親切心から「○○も一回くらい歌いなよ!」と、歌を送信する機械を手渡すというシーンを見かけますが、これがハラスメントにつながる可能性もあるということに驚く人も多いのではないでしょうか。
ブラッドタイプハラスメント(通称ブラハラ)
血液型によって人の性格を判断し、その勝手なイメージから相手を不快にさせる言動のことをそう呼びます。血液型診断が流行したことから「あなた何型?」と尋ねて、話題を広げようとする人もいるのではないでしょうか? 例えばB型=自己中心的というイメージから、初対面で勝手に性格を決めつけられたことがある人からは、「血液型だけで自己中心的だとか言ってくる人たちの方がよっぽど自己中心的な物事の考え方をしていると思う」との声もありました。
このように、ごく日常的なワンシーンでも相手の捉え方によってはハラスメントになってしまう可能性もあるということがわかりました。マタハラなどの例をみていると、以前からそれに該当する行為はありましたが、マタハラという言葉が話題になることで、行為自体は変わらずとも問題視されるようになるケースも少なくなさそうです。あなたが今何気なくやっていることも、いつか「○○ハラ」と言われてしまう可能性があるということを、心の片隅に覚えておいた方がよさそうですね…。
(文/しらべぇ編集部・八木彩香)
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