「降ってから考えればいいでしょ?」4人に1人いる傘持ち歩かない主義者の奇妙な発想
2014/10/23 15:00
夏から秋にかけて、季節の変わり目は雨が降りやすいものです。そんなときに必須なのが傘。最近ではオシャレなデザインのものや開き方が変わっているものまで、ますますバラエティに富んだものが発売されていますよね。そんな傘を普段持ち歩かないという一見奇妙な人がいることをご存知でしょうか?
以下の調査結果をご覧ください。
【質問】
「傘は持ち歩かない主義である」と答えた人の割合
・傘を持ち歩かない:25.2%
・傘を持ち歩く:74.8%
4人に1人が傘を持ち歩いていないということですが、雨が降った街の風景を想像してみて、この割合が腑に落ちない人も少なくないのではないでしょうか。一体、これはどういうことでしょうか?
彼らが傘を持ち歩かない理由を聞いてみましたのでその一部をご紹介します。
「終日雨の日はまだしも、急な雨に対応するために傘を持ち歩くことは荷物になって邪魔なだけ。近くのコンビニでその都度500円程度の傘を買えばよい。傘を差さないんじゃなくて、持ち歩かないんです。お金がもったいないと思われがちですが、そんなの年に数回ですよ」(50代・男性・研究職)
「傘は忘れ物ランキング上位に入っていますが当然です。日常的に携帯していないものは忘れるんです。突然の雨というのはイレギュラーな状況。それを考えれば高価な傘を買うことほどリスクテイクなことはないです。その場で傘を買うほうが合理的です」(30代・男性・コンサル)
「大雨の場合いくら傘をさしても無駄ですし、小雨の場合耐えられますし。もちろん、家を出るときに降っていたら傘差しますけど」(40代・男性・営業)
「車通勤なのでほぼ無視できます」(30代・女性・事務職)
「雨の日に長く歩く必要がないように駅から歩いて3分のところに住んでいます。とにかく手が不自由になるのがイヤなので」(30代・女性・派遣)
AKB48の『109(マルキュー)』という曲に「傘さえ持たずに雨の中を飛び出した」という歌詞があります。この曲の場合「濡れてしまえば頬の涙も消えるから」と歌詞が続くので、失恋した特殊な状況下において曲の主人公が傘を持っていないことがわかります。しかし、一貫して傘を持たない主義の人たちは、それぞれ明確な動機があってその主義を貫いているようです。
とはいえ、雨で衣服が濡れて不快にならない人はいないでしょう。なんとか雨をしのぐ方法が必要なのは間違いありません。かつて、しらべぇでは文明の進歩に対して傘がほとんど技術革新が進んでいないことについて言及した記事がありましたが、現代はそもそも傘の技術革新を待つのではなく傘以外の方法で雨を避ける方法や技術のあり方を考えたほうがよい時代に突入しているのかもしれません。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日(金)~10月21日(火)
対象:全国20代~60代 男女計1500名
(文/しらべぇ編集部)
・合わせて読みたい→人類最大の謎?雨対策のテクノロジーは、なぜ平安時代から傘で止まったままなのか?