アナウンサーが寿退社を発表すると…味のある「ローカル番組あるある」7選
2014/09/02 15:00
ローカル番組が大好きなやきそばかおるです。実家に帰ったり、地方に行ったりした時に見ると、なぜかホッとするローカル局の情報番組。そんな地方独特の雰囲気漂うローカル番組でよく見られる「あるある」を紹介していきます。
※この「あるある」は、大都市の大阪、名古屋、ローカル番組激戦区の北海道、福岡、広島以外の放送局を想定しています。
●プレゼントコーナーあるある
【視聴者プレゼントコーナーで、あきらかにお金のかかっていないプレゼントがある】
視聴者プレゼントの花形といえば、お米券や温泉宿泊券。たまに、豪華なプレゼントに混ざって「番組特製クリアファイル」「番組特製ステッカーセット」なんていうものも。その番組独自のグッズならまだましも、中には秋の新ドラマ「○○○」のクリアファイルのような「それ、日本テレビが作ったグッズをそのままプレゼントしてるだろ」的なプレゼントもある。
※ちなみに、私も某ローカル番組のスタッフとして携わっていたことがあるが、お米券や宿泊券をプレゼントした時は、とんでもない数の応募がきていた。
●キーワードクイズあるある
【視聴者プレゼントのキーワードクイズが簡単すぎる】
視聴者プレゼントでは、キーワードクイズを出題して答えをハガキに書いて送ってもらうケースがあるが、そのクイズが腰が抜けるくらい簡単。
例えば、
「問題:中継コーナーで紹介した果物は何だったでしょう?○に入るひらがなを書いて送って下さい。 答え:パイナップ○」
もはや、問題を出さなくてもいいんじゃないかと思うくらいの簡単さだ。
●中継あるある
【中継先のアナウンサーのテンションが、やたらと高い】
中継は若手のアナウンサーが担当することが多い。しかも、ディレクターから元気よく振る舞うことを要求されるため、お話を聞く相手が口数の少ないおじいちゃんだったりすると、アナウンサーが延々と空回りをし続ける恐ろしい状態になる。
●テーマあるある
【ネタに困ったら温泉特集】
札幌や福岡といった人口の多い都市なら情報は山ほどあるが、そうではないところとなると真新しいことを見つけるのにひと苦労。そこで頼りにするのが、温泉特集だ。季節限定のメニュー情報や四季に応じた絶景の紹介など、紹介することが尽きない。夏休み前、秋の行楽シーズン前、年末年始、ゴールデンウィーク前あたりになると特集が組まれ、「連休あるところに温泉特集あり」といった状態である。
●料理コーナーあるある
【料理コーナーに出てくる先生は、おばちゃん】
もちろん、若い先生に出演してもらってもいいが、毎日出演するとなるとレシピを考えるのが大変。それに、夕方の番組は視聴者が50代以上のことが多いため、親近感の湧きそうな年配の先生が出演する場合が多い。フリフリのついたエプロンを着たような若い先生が出ると、「なんだ、この小娘は」と、姑気分で見られる可能性があるのだ。女の世界は怖いのである。
●地方の女性アナあるある
【結婚で女性のアナウンサーが卒業する時は、おびただしい数のメッセージが届く】
「遠く(東京のテレビ局)の花形女子アナよりも、近くの庶民的女子アナ」といわんばかりに、ローカル局のアナウンサーは人気がある。キー局のアナウンサーとは違って、婚約が決まっても報道されることはないが、番組で「9月いっぱいで寿退社することになりました」などと発表した日には、お祝いの言葉や辞めることを惜しむメッセージが山のように届く。
●お天気コーナーあるある
【天気予報の解説をするのが、おじいちゃん】
地方に住んでいる気象予報士の数があまり多くないこともあり、超ベテランの男性が予報を行っていることがある。若い女性の気象予報士の方がビジュアル的には良いのだが、おじいちゃんのようなベテランともなると「え~、40年前に襲った○○台風の時、私も大変な目に遭いまして…」と、生き字引のような情報を言えるため、イザと言う時に頼りになるのだ。
※ちなみに、もう30年以上前のことになるが、私の出身地山口の某ローカル番組では、「大谷さんのお天気情報」というコーナーがあり、超ベテランというか、“超おじいちゃん”の大谷さんがお天気コーナーを担当していた。非常に分かりやすい解説が特徴だったが、2分に一度はタンがからむのも特徴だった。
キー局とは違って、ローカル番組はスタッフが少なく、少ない予算で1~2時間の番組を毎日作らないといけないため、非常に大変。それでも、放送局の看板を背負って今日も頑張るのであった。それいけ、ローカル番組! ファイト、ローカル番組!
(文/やきそばかおる)
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